研究課題/領域番号 |
19K11649
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研究機関 | 千葉工業大学 |
研究代表者 |
金田 晃一 千葉工業大学, 先進工学部, 准教授 (10534589)
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研究分担者 |
速水 達也 信州大学, 学術研究院総合人間科学系, 准教授 (50551123)
佐藤 大輔 新潟医療福祉大学, 健康科学部, 教授 (60544393)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 水中環境 / 肘関節角度 / モーションキャプチャー / 筋活動 / 関節位置覚 |
研究実績の概要 |
2019年度は,水中環境と空気(陸上)環境にて肘関節の屈曲動作を用いた関節位置覚の測定実験を実施するために,実験を実施する環境制御室内にて実験設定を確立し,研究倫理審査委員会へ倫理審査申請書を提出し,研究遂行の承認を得た.本来はここまでが当初の予定であったが,進行が予定より早く進めることができたため,2019年度の10月ごろから本実験を開始した.2019年度末までには大学生男性15名程度を対象に本実験を実施してきた.実験設定として,環境温を25度程度,湿度を50%程度に設定した環境制御室内で,右腕のみを浸水可能な実験用水槽を設置し,その水槽にて空気環境と水中環境(水温約34度)での肘関節屈曲動作を行わせた.実験時はノイズキャンセリングヘッドホンとアイマスクをした状態で実施し,肘関節の屈曲角度は30度,60度,90度をランダムに各5回ずつ合計15回実施した.その際の肘関節屈曲角度を光学式モーションキャプチャーシステムを用いて測定し,さらに上腕二頭筋,上腕三頭筋,三角筋,橈側手根屈筋の筋活動,上腕と前腕の皮膚温,そして心電図を測定した.また本実験を実施した他,2019年度は本実験のプロトコールを,2019年10月にオーストラリアのサンシャインコーストで開催された the 2019 ASICS SMA Conference においてポスター発表を行い,本実験に向けた有益な示唆を得ることができた.2020年度は本実験を継続しつつ,取得したデータの解析を行っていく.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
当初の計画では,2019年度は予備実験を行うことおよび倫理審査委員会への研究申請を行うことが主な内容となっていたが,実際には予定よりも早く進行することができ,既に2019年ど末までに本実験を中盤まで進めることができた.
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今後の研究の推進方策 |
2020年度は,ここまで進めてきた本実験をさらに進め,さらなる対象者における実験を実施する.また,本実験で得られたデータを解析し,学会発表や論文執筆を進めていく.また,データの解析のよって生まれる新たな課題について研究計画案を構成する.
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次年度使用額が生じた理由 |
研究打ち合わせなどでの旅費および研究遂行上必要な消耗品等の購入を見込んでいたが,メール等での打ち合わせで対応を終えたことや,研究遂行上必要な消耗品等の購入に対する更新時期を鑑み,残額を次年度に繰り越すこととした.2020年度は2019年度より引き続いて行われる本実験の実施時における消耗品費やデータ解析時における消耗品費としての使用を計画している.
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