研究課題/領域番号 |
19K11655
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 岐阜医療科学大学 (2020-2023) 藤田医科大学 (2019) |
研究代表者 |
金子 葉子 岐阜医療科学大学, 薬学部, 教授 (20319263)
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研究分担者 |
長崎 弘 藤田医科大学, 医学部, 教授 (30420384)
小谷 侑 藤田医科大学, 医学部, 講師 (60644622)
河田 美穂 藤田医科大学, 医学部, 助教 (90761601)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | TNF受容体 / 2型糖尿病 / インスリン / インスリン受容体 / HOMA-IRインデックス |
研究成果の概要 |
type I TNF受容体欠損マウス(R1-KO)、type II TNF受容体欠損マウス(R2-KO)、両受容体欠損マウス(D-KO)およびC57BL/6(WT)を通常食またはHFDで8週間飼育し、各種パラメーターを測定した。 HFD飼育により4群全て体重増加が認められたが、R1-KOの増加率は優位に低かった。R2-KO、D-KO、WTはHFD飼育によりインスリン抵抗性を示したが、R1-KOは示さなかった。R2-KO、D-KOは通常食でも体重が増加し、D-KOはインスリン抵抗性を示した。これらのデータは、TNF受容体サブタイプに応じてインスリン抵抗性の発症に違いがあることを示唆している。
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自由記述の分野 |
神経生理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの研究ではR1-KOはHFD飼育で体重が増加しないと報告されていた。その理由として、type I TNF受容体が欠損していることによりTNFαによる炎症反応が起こらないことが挙げられる。一方、R2-KOをHFDで飼育すると炎症を抑制する経路が抑制されるため、体重が増加すると考えられていたが、D-KOについては既知の報告は認められなかった。D-KOは通常食でも体重が増加し、インスリン抵抗性を示したことから、D-KOの体重が増加するメカニズムを解明することにより、糖尿病の予防、治療法につなげられると考える。
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