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2022 年度 実施状況報告書

性差を考慮した正常体重内臓脂肪肥満の発症および重症化に関わる食生活要因の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19K11661
研究機関山形大学

研究代表者

矢口 友理  山形大学, 地域教育文化学部, 准教授 (30369285)

研究分担者 嘉山 孝正  山形大学, 医学部, 名誉教授 (50142972)
山下 英俊  山形大学, 医学部, 名誉教授 (90158163) [辞退]
上野 義之  山形大学, 医学部, 教授 (70282126)
今田 恒夫  山形大学, 医学部, 教授 (60333952)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワード内臓脂肪蓄積 / 普通体形 / 食べる速度 / 食品摂取パタン
研究実績の概要

山形コホート登録者のうち、Body Mass Indexが18.5以上25.0未満の普通体形者における内臓脂肪蓄積に関連する食生活要因として食べる速度と食品摂取パタンについて横断的に検討した。男性では腹囲径85cm以上、女性90cm以上を内臓脂肪蓄積者とした。
食べる速度との関連については、対象者に食べる速度を「速い」「普通」「遅い」より自己申告してもらい、内臓脂肪蓄積との関連を食習慣やその他の生活習慣を調整したロジスティック回帰分析で検討した。男性では食べる速度が速い群には腹囲径85cm以上の者の割合が高かったが女性ではそのような関連はなかった。さらに、男性の食べる速度が遅い群では食物繊維や魚介類、野菜、きのこ、海藻類などの摂取量が有意に多かったことより、食べる速度が遅いことは食事内容が健康的であることと関連し、内臓脂肪蓄積のリスクを下げる可能性があると考えられた。
食品摂取パタンとの関連については、対象者を食物摂取頻度調査より算出された19種の食品群摂取量より男女それぞれ3つの食品摂取パタンに分類し、男性の食品摂取パタンは「ごはん型」「副食型」「パン、麺類、コーヒー、アルコール飲料型」と名付け、女性では「副食型」「ごはん、パン型」「麺類、牛乳型」と名付けた。食品摂取パタンと内臓脂肪蓄積との関連を検討したところ、男性では「パン、麺類、コーヒー、アルコール飲料型」は「ごはん型」に比べて有意に内臓脂肪蓄積のオッズ比が高かったが、女性では内臓脂肪蓄積に有意に関連する食品摂取パタンはなかった。パンや麺類、コーヒー、飲酒が多い食生活は、BMIで判定される男性普通体形者の内臓脂肪蓄積のリスクを上げる可能性が考えられた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

データベース構築に時間がかかり解析着手が遅れたため。

今後の研究の推進方策

解析は順調に進んでいるので、このまま解析を進めていく。同時にディスカッションを重ねて学会発表や論文作成を進める。

次年度使用額が生じた理由

令和4年度は山形県外への学会出張の機会があったが、令和3年度まで新型コロナウイルスによる学会出張の機会が減ったため旅費を使う機会が少なかった。
次年度は引き続き学会発表を積極的に行うと同時に、論文投稿のための英文校正費用に使用する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] BMIでの普通体形者における食べる速度と内臓脂肪型肥満との関連2022

    • 著者名/発表者名
      矢口友理、今田恒夫、今枝奈保美、後藤千穂、上野義之、嘉山孝正
    • 学会等名
      第76回 日本栄養・食糧学会大会
  • [学会発表] Association between dietary patterns and visceral fat obesity in Japanese adults with normal body mass index2022

    • 著者名/発表者名
      Yuri Yaguchi, Tsuneo Konta, Nahomi Imaeda, Chiho Goto, Yoshiyuki Ueno, Takamasa Kayama
    • 学会等名
      22nd International congress of nutrition
    • 国際学会

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公開日: 2023-12-25  

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