研究課題/領域番号 |
19K11667
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
宮崎 亮 島根大学, 学術研究院人間科学系, 准教授 (20531908)
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研究分担者 |
坂根 直樹 独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター), 臨床研究企画運営部, 研究室長 (40335443)
綾部 誠也 岡山県立大学, 情報工学部, 教授 (80407238)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 日内リズム / 身体活動量 / 季節変動 |
研究実績の概要 |
体内時計機能は生活環境や嗜好、年齢、時計遺伝子多型などで規定され、これらの複合的な結果として個人ごとの朝型夜型タイプ(クロノタイプ)が生じる。日内リズムには個人差があるにも関わらず、”時間帯別の個人差”は未だ不明である。そこで本研究の目的は、個人毎のスムーズな運動実践を目指し、まずライフステージ(若年者、中年者、高齢者)別に、朝型夜型リズムと年間を通した運動実践との関係を明らかにすることであった。 そのうち令和元年度の研究計画は、「朝型夜型タイプは年間を通した運動実践(運動参加状況、客観的身体活動量、体力など)とどのように関係するのか?」を検討することであった。具体的には、若年者から後期高齢者に至る各世代の対象者に対し、朝型夜型の嗜好性、起床就寝時刻、食事時刻、客観的身体活動量、睡眠の質、体力などを測定することであった。 上記研究計画は、概ね予定通りに進めることができた。令和元年度は、まず若年者は、約30名若年者に対し、朝型夜型嗜好性(朝型夜型嗜好性質問紙、朝型夜型運動嗜好性質問紙など)を調査し、併せて朝/夜における安静時の自律神経活動および心身の疲労度などを測定した。さらに、実験前日や翌日における客観的睡眠指標も測定した。 加えて、高齢者に関しては、約400名の地域在住高齢者を対象に、朝型夜型嗜好性、日内リズム(起床時刻、就寝時刻など)、体力(握力、歩行速度など)などのデータを取得した。今後、上記指標を定期的に取得し、季節変動の影響などを分析する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
令和元年度は、当初の予定通り、若年者および高齢者の日内リズム指標を取得できたため。
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今後の研究の推進方策 |
今年度は、運動時(運動前、運動中、運動後)における心身の疲労と、朝型夜型嗜好性との関連を実験として調査することを予定している。すでに若年者および高齢者の被検者は見込みが立っている。実験条件が整い次第、順次実施予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
実験に必要な備品購入や人件費が当初の見込みより少なく済んだため。
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