今後の研究の推進方策 |
Abcc5遺伝子欠損マウスを対象にして、(1)ABC輸送体が骨の質と量に及ぼす影響の解析、(2)ABC輸送体が筋肉の質と量に及ぼす影響の解析、(3)ABC輸送体が脂肪の質と量に及ぼす影響の解析、の解析を行う。なお、遺伝子欠損マウスは、当該遺伝子ヘテロ欠損マウス同士を交配させて調達する。そして、12週齢の野生型マウスと遺伝子欠損マウスを対象にして解析を行う。 (1)マウスの後肢から脛骨, 大腿骨を採取し、骨構造と骨形態を観察・解析する。骨構造の解析は、研究協力者・萩原らの方法(Cytotechnology, 67, 357-65, 2015.)に従い、実験動物用X線CTを用いて行う。また、大腿骨の長さを計測する。 (2)マウスの後肢から前脛骨筋, 腓腹筋, ヒラメ筋を採取し、体重当たりの湿重量を算出する。 (3)マウスの体重および飼料の摂取量を4週齢の時点から1週間毎に測定する。また、解剖時には傍子宮脂肪, 腎周囲脂肪, 鼠径部皮下脂肪, 肩胛骨間脂肪, 後腹膜脂肪, 副睾丸周囲脂肪, 腸管膜脂肪を採取し、体重当たりの湿重量を算出する。
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