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2020 年度 実施状況報告書

ABC輸送体遺伝子欠損動物を基盤に展開する「運動器の成長・老化メカニズムの解析」

研究課題

研究課題/領域番号 19K11678
研究機関中部大学

研究代表者

中川 大  中部大学, 応用生物学部, 准教授 (40397039)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードABC輸送体 / 骨 / 筋肉 / 脂肪
研究実績の概要

Abcc5遺伝子欠損マウスを対象にして、(1)ABC輸送体が骨の質と量に及ぼす影響の解析、(2)ABC輸送体が筋肉の質と量に及ぼす影響の解析、(3)ABC輸送体が脂肪
の質と量に及ぼす影響の解析、の解析を行った。なお、遺伝子欠損マウスは、当該遺伝子ヘテロ欠損マウス同士を交配させて調達した。
2020年度は、6, 12, 24, 48週齢の野生型マウスとAbcc5遺伝子欠損マウスを対象にして解析を行い、以下の結果を得た。
(1)12週齢および24週齢のメスマウスの大腿骨長は、野生型マウスと比してAbcc5遺伝子欠損マウスにおいて有意に短かった。(2)12週齢および24週齢のメスマウスの腓腹筋は、野生型マウスと比してAbcc5遺伝子欠損マウスにおいて有意に少なかった。(3)24週齢のメスマウスの後腹膜における脂肪量は、野生型マウスと比してAbcc5遺伝子欠損マウスにおいて有意に少なかった。(4)6, 12, 24, 48週齢のマウスの体重は、性別を問わず、野生型マウスと比してAbcc5遺伝子欠損マウスにおいて有意に少なかった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初計画した通りに動物実験を実施することができ、結果も得られたため。

今後の研究の推進方策

Abca1遺伝子欠損マウスを対象にして、(1)ABC輸送体が骨の質と量に及ぼす影響の解析、(2)ABC輸送体が筋肉の質と量に及ぼす影響の解析、(3)ABC輸送体が脂肪の質と量に及ぼす影響の解析、の解析を行う。なお、遺伝子欠損マウスは、当該遺伝子ヘテロ欠損マウス同士を交配させて調達する。そして、12週齢の野生型マウスと遺伝子欠損マウスを対象にして解析を行う。
(1)マウスの後肢から脛骨, 大腿骨を採取し、骨構造と骨形態を観察・解析する。骨構造の解析は、研究協力者・萩原らの方法(Cytotechnology, 67, 357-65,2015.)に従い、実験動物用X線CTを用いて行う。また、大腿骨の長さを計測する。
(2)マウスの後肢から前脛骨筋, 腓腹筋, ヒラメ筋を採取し、体重当たりの湿重量を算出する。
(3)マウスの体重および飼料の摂取量を4週齢の時点から1週間毎に測定する。また、解剖時には傍子宮脂肪, 腎周囲脂肪, 鼠径部皮下脂肪, 肩胛骨間脂肪, 後腹膜脂肪, 副睾丸周囲脂肪, 腸管膜脂肪を採取し、体重当たりの湿重量を算出する。

次年度使用額が生じた理由

実験動物の飼育費の予測が困難であり、「次年度使用額」が発生した。
生じた3095円は、2021年度における飼育費の一部として使用する。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 国際共同研究 (1件) 備考 (3件)

  • [国際共同研究] the Amsterdam University Medical Centers/Netherlands Cancer Institute(オランダ)

    • 国名
      オランダ
    • 外国機関名
      the Amsterdam University Medical Centers/Netherlands Cancer Institute
  • [備考] 中部大学 応用生物学部 応用生物化学科 中川研究室

    • URL

      https://www3.chubu.ac.jp/faculty/nakagawa_hiroshi/

  • [備考] researchmap

    • URL

      https://researchmap.jp/read0069650

  • [備考] ResearchGate

    • URL

      https://www.researchgate.net/profile/Hiroshi_Nakagawa6

URL: 

公開日: 2021-12-27  

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