研究課題/領域番号 |
19K11697
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研究機関 | 聖徳大学 |
研究代表者 |
池本 真二 聖徳大学, 人間栄養学部, 教授 (10176117)
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研究分担者 |
松本 麻衣 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所, 国立健康・栄養研究所 栄養疫学・食育研究部, 研究員 (10723661)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 幼児 / 保護者 / 食事 / 食行動 / 横断研究 |
研究実績の概要 |
二年度目となる令和2年度は、①COVID-19の対応について調査地域との打ち合わせを行うとともに、②調査に用いる調査票の再検討を行った。 ①調査地域との打ち合わせに関して 昨年度、各調査地域において、調査票配布等の取りまとめを担当いただく研究協力者を選出していただいていたため、各担当者と調査実施時期等について調整を行った結果、COVID-19の影響を鑑み、本年度の調査は難しいと判断し1年延期することとし、新たな調査実施時期等についての打ち合わせを行った。COVID-19の影響は、現在も明らかではないが、次年度が最終年度となることを鑑み、調査票の完成を4月、5月に倫理審査、6-7月に調査地域における施設への研究協力説明・同意、秋(9-10月)に調査実施で体制整備を行うことを決定した。 ②調査票の再検討に関して 調査年度を1年延期したため、本年度は「幼児期の食事や食行動に影響する要因」として調査票に含める質問項目について再検討した。PubMedおよび医中誌を用いて、2020年11月20日までに出版された文献を検索対象として、「幼児」、「子ども」、「食事」、「食行動」などの語群を組み合わせた検索式によりレビューを実施した。幼児期の食事に影響する要因として、「Food Availability」、「Food Accessibility」、「食嗜好」、「本人の意識・行動」、「保護者の子どもへの養育態度」、「保護者の食事」、「保護者の栄養知識」などが明らかとなった。そのため、それらの要因を科学的に評価するために、妥当性及び信頼性が評価されている質問項目について確認し、さらに、確認できた質問項目や質問票の日本語のバージョンの存在の有無についても確認を行った。この成果を日本栄養改善学会に発表(予定)するとともに、今回用いる調査票を修正することとした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
二年度目の研究計画が遅れている主な理由として、COVID-19により幼児が通常通りの生活を送れていない状況が続いていることである。当初は、令和2年度の5~6月頃の調査実施を検討していたが、緊急事態宣言発出のため、調査の時期の変更を検討せざるをえない状況であり、調査施設および調査時期を再考慮することとなった。新型コロナウイルス感染の終息の目途が立ってから、新たに調査施設および調査時期の確定に向けた打ち合わせを再開する予定である。
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今後の研究の推進方策 |
現在、COVID-19の感染状況を鑑み、令和3年度秋の調査実施を目標に、調査地域の担当者(研究協力者)と、メールやオンラインでのミーティング等を通して、研究体制を整えていくことを予定している。
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次年度使用額が生じた理由 |
次年度使用額が生じた理由で最も大きいのは、調査票印刷、調査実施に係る郵送費である。 調査費用の印刷に関しては、研究倫理委員会の承認された最終版を印刷する予定であり、調査票の再検討は進んでいたものの、COVID-19の影響で調査施設および調査時期の確定がまだされていない段階であるため、倫理審査を見送っている。また、令和2年度に調査の実施を予定し、郵送費などを計上していたが、COVID-19により調査が実施できなかった。 今後の使用計画については、研究実績の概要でも記した通り、今後のCOVID-19の感染状況にもよるが、これ以上の延期はできないことから、令和3年度秋の調査実施を目標に、調査地域の担当者(研究協力者)と調査体制を整えていく予定で、当初計画と大きく変更することなく、調査票印刷、調査実施に係る郵送費、データ入力費として使用する。
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