研究課題/領域番号 |
19K11700
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
萩 裕美子 東海大学, 体育学部, 教授 (20237902)
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研究分担者 |
山本 直史 愛媛大学, 社会共創学部, 准教授 (40552386)
川西 正志 北翔大学, 生涯スポーツ学部, 教授 (50177713)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 健康イベント / 勤労者 / 集団戦略 / 効果検証 / 意識変容 |
研究実績の概要 |
本研究では、身体活動・運動・スポーツを積極的に実施しない、また実施できない人々に対して健康イベントやその後の支援プログラムを実施し、その効果を検証するとともに、職場における集団戦略(ポピュレーションアプローチ)の有効性を検証することを目的として、具体的には3つの目的を設定した。 本年度はその中の一つである、①単発の健康イベントがどのような効果をもたらし、その後の身体活動促進をどの程度継続させるのかを明らかにすることとした。 7月、10月に企業の協力を得て、健康イベントを実施した。ここで得られたデータをまとめて、2019年11月14日にTAFISA WORLD CONGRESS に於いてポスター発表(英語)を行った。 対象者は男性61名(48.6歳±10.3)、女性59名(43.4歳±8.4)の120名である。仕事中の作業は80.3%が座位、19.7%が座位並びに立位の混合であった。運動習慣はほぼ毎日行う人が18.5%いる一方で、ほとんどしない人が31.9%であった。測定及びストレッチ体験は8割以上がとても良かったと評価していた。プログラム前後において、健康の意識は3.79から4.41へ、自分の体への意識は3.89から4.43に有意に上昇した。 引き続き、データを増やして、さらに詳細な分析を行っていく予定である。また、3か月後のフォローアップについては企業健保の都合で時期が伸びているが、フォロアップのデータは現在収集中である。次年度はもう一度3か月後のデータをとる予定にしている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
健康イベント実施後のフォローアップの実施が、協力いただいている企業側の都合で多少遅れている。現在、データをフィードバックしてもらっている最中である。次年度も同じ枠組みで実施予定なので、データの収集はできるものと思われる。
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今後の研究の推進方策 |
昨年度と同じ方法で健康イベントを計画しているが、コロナウイルスの影響で、今後の予定が変更になる可能性がある。今年度の目標はイベント後のフォローアップであり、年度の後半で健康イベントが実施できれば、予定通りに進められると思われる。しかしながら、さらにコロナウイルスの影響で実施できない場合には、健康イベントの方法や内容を再検討する必要があるかもしれない。今後、状況を判断しながら、協力いただく企業とも連絡を密にとって実施していく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
2020年になり、2月谷3月に予定されていた学会やセミナー等が中止となり、参加できなかったことが大きな理由である。 次年度の学会等の参加を増やして活用する予定である。
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