研究課題/領域番号 |
19K11703
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
若林 あや子 日本医科大学, 医学部, 講師 (30328851)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | アルミニウム塩 / ミョウバン / 食品添加物 / 腸上皮細胞死 / 好酸球 / 消化管アレルギー / トランスクリプトーム解析 / 抗生剤 |
研究成果の概要 |
アルミニウム塩である食品添加物ミョウバンを経口投与したマウス腸管では腸上皮細胞死と好酸球浸潤が増加し、抗生剤処置はミョウバンによる腸上皮細胞死と好酸球浸潤をさらに増悪させた。ミョウバンは腸上皮細胞のIl33遺伝子発現と損傷関連分子である成熟IL-33の産生を増加させ、NLRP6・カスパーゼ1活性化によるピロトーシスを誘導するほか、抗生剤によるカスパーゼ6活性化を介したアポトーシス誘導を促進することが示唆された。食品添加物ミョウバンは腸上皮細胞死と損傷関連分子IL-33の放出を促し、腸上皮バリア損傷と消化管アレルギーの誘導に関与する可能性が考えられる。
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自由記述の分野 |
免疫学、アレルギー学、食品衛生学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年消化管アレルギーは増加しており、なかでも好酸球性消化管疾患は原因がよく分かっていない。アルミニウム塩であるミョウバンは食品添加物として様々な食品に汎用されているが、アルミニウム塩は免疫賦活作用を有しワクチンの免疫賦活剤として使用されることから、ミョウバンは消化管炎症を誘導する危険性がある。我々は本研究によりミョウバンが腸上皮細胞死と腸管の好酸球浸潤を促すこと、抗生剤はミョウバンによる細胞死誘導と好酸球増加作用をさらに増悪させることを明らかにした。食品添加物ミョウバンおよび抗生剤の不適切な摂取は腸上皮バリア損傷および好酸球性消化管疾患などの消化管アレルギーの発症や増悪に関与する可能性がある。
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