研究課題/領域番号 |
19K11706
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | ノートルダム清心女子大学 |
研究代表者 |
小林 謙一 ノートルダム清心女子大学, 人間生活学部, 教授 (80434009)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 慢性腎臓病 / 腎線維化 / キノリン酸 / トリプトファン / ポリフェノール / オレウロペイン / ヒドロキシチロソール / コーヒー酸 |
研究成果の概要 |
本研究では、まずQPRTノックアウトマウスを用い、キノリン酸蓄積型腎線維化の分子メカニズムの解明を行った。その結果、14週齢ではNMDA受容体が影響を受け、60週齢にはRAGEにまで影響することを明らかにした。また、培養細胞モデルを用いた解析で、キノリン酸蓄積による腎間質線維化は、キノリン酸による「直接的」な影響ではなく、Tgfβを介した「間接的」な影響であることを示した。そして、培養細胞モデルを用い、腎を守る機能性食品成分の探索を行った結果、オレウロペインやヒドロキシチロソール、クロロゲン酸やコーヒー酸などに腎線維化予防・改善効果がある可能性を明らかにした。
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自由記述の分野 |
栄養生化学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、トリプトファン代謝産物であるキノリン酸が、慢性腎臓病の共通の合併症である腎線維化のトリガーとなる分子となることを示すことができた。また、その分子メカニズムの一端を明らかにすることができたことは、慢性腎臓病の発症メカニズムの解明につながるものと考える。また、腎線維化を予防・改善する機能性食品成分を探索した結果。オリーブ葉やコーヒー、ブドウなどのポリフェノールが候補分枝となることを示すことができた。本研究の成果は、慢性腎臓病発症の新しいメカニズムを明らかにするだけでなく、発症を食品で予防・改善する可能性を示すことができ、医学的、栄養学的、食品機能学的に重要な知見が得ることができた。
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