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2022 年度 研究成果報告書

疲労および加齢、また、その相乗効果による脳の構造的・機能的変化の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19K11708
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分59040:栄養学および健康科学関連
研究機関国立研究開発法人理化学研究所

研究代表者

佐々木 章宏  国立研究開発法人理化学研究所, 生命機能科学研究センター, 研究員 (10711781)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード加齢 / 疲労 / 脳 / MRI
研究成果の概要

本研究では、ミエリンや神経突起を含むマルチモーダル脳指標(CM)と、年齢、疲労、認知機能などの被験者指標(SM)との関連について横断的MRI研究を行った。CMとSMを用いた正準相関分析(CCA)により、SMのCCA1の負荷は年齢およびセットシフトに関連する認知能力と高い相関を示したが、感情状態および疲労指数とは有意な相関を示さなかった。CMのCCA1の負荷は、ミエリンおよび神経突起密度と相関し、細胞外コンパートメントおよび皮質厚と逆相関した。 この所見は、脳がライフスパンを通して可塑的なシステムから安定的なシステムへと移行することを示唆しており、これが認知の結晶化を支えている可能性がある。

自由記述の分野

健康科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

世界中で高齢化が加速している。中でも日本は2019年に世界に先駆け超高齢化時代を迎えている。これまでの研究から加齢はしばしば認知機能の低下や脳の萎縮と関連を示めされきている。しかしながら、大脳皮質を構築するミエリンや神経突起さらにはグリアなどの微細構造がヒトのライフスパンにおいてどのように変化するかはほとんど分かっていなかった。本研究では若年から老年までの横断的な脳画像データを用いて、皮質微細構造の加齢変化を明らかにすることで、ヒトの脳がライフスパンを通して可塑的なシステムから安定的なシステムへと移行する可能性を示した。

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公開日: 2024-01-30  

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