研究課題
基盤研究(C)
本研究では、近赤外線の星状神経節近傍照射を用いたストレスマネジメントの可能性に加えて、電気刺激や各種運動(有酸素運動、等尺性運動)を用いたストレスマネジメントの可能性について検討した。その結果、1)星状神経節への近赤外線照射がストレス軽減に有効である可能性、2)身体への電気刺激がストレス軽減に有効であると同時に、電極貼付数を増やすことでその効果が高まる可能性、3)運動と電気刺激の同時施行により、運動単独の場合よりもストレスが軽減されることに加えて、痛覚閾値の上昇も得られる可能性が示唆された。
リハビリテーション科学、栄養学および健康科学
1)学術的意義:電磁エネルギー(近赤外線、電気)や運動、さらにはそれらの併用がストレスマネジメントに応用できる可能性を示唆した点。2)社会的意義:従来、心理療法や薬物療法を主体としてきたストレスマネジメントにおいて、侵襲性の少ない物理療法や運動療法、あるいはそれらの併用による介入の可能性を示したことで、ストレスマネジメントにおける介入の幅を広げた点。