本研究の目的は、椅子の上で誰もが簡単にできる骨粗しょう症予防運動としてBONEプログラムを開発し、骨密度の増加及び骨格矯正による運動機能改善を目的として、プログラムの検証を行うことであった。効果検証の被験者として、骨粗しょう症が著しく問題視されている要介護者、及びピーク骨密度を示す10-20代女性とし、BONEプログラムの骨密度と、歩行機能への効果検証を行った。 その結果、要介護者及び若年女性ともに有意な骨密度の増加効果が認められ、特に要介護者においては有意な歩行速度向上と、足底圧分布の正常化が認められた。 このことから、BONEプログラムは介護予防体操としても期待できるものであると考えられる。
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