レプチンは食欲抑制とエネルギー消費増大をもたらす抗肥満ホルモンであり、主に脂肪細胞から分泌されるが、近年になって胃粘膜細胞からも分泌されることが明らかにされた。しかし、胃粘膜細胞のレプチン分泌を刺激する食品因子は未解明のままであった。そこで、研究代表者はラット由来正常胃粘膜細胞RGM1を用いてレプチン分泌を刺激する抗肥満食品因子を探索した。その結果、主要な緑茶カテキンであるepigallocatechin-3-o-gallate (EGCG) が顕著にレプチン分泌を刺激することを見出した。また、マウスへのEGCGの経口投与によって胃液中のレプチン濃度が上昇することを明らかにした。
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