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2022 年度 実施状況報告書

ビフィズス菌摂取による認知機能改善効果の検討

研究課題

研究課題/領域番号 19K11724
研究機関順天堂大学

研究代表者

浅岡 大介  順天堂大学, 医学部, 先任准教授 (30420847)

研究分担者 竹田 努  順天堂大学, 医学部, 准教授 (50750527)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワード軽度認知障害 / ビフィズス菌 / 脳腸相関
研究実績の概要

近年ではフレイル(虚弱)対策が重要と考えられている。フレイルは、(1)身体的フレイル(体重減少やサルコペニア)、(2)精神・心理的フレイル(認知機能障害やうつ)、(3)社会的フレイル(独居や社会的サポート欠如)の3つの構成要素からなるが、フレイルに対する治療薬はないのが現状である。特に精神・心理的フレイルである認知機能障害については、現在高齢者の7人に1人が認知症とされるが、2025年には高齢者の5人に1人へと増加することが推計されている。しかしながら「認知症」の段階で発見されることが多く有効な治療薬がほとんど無く対症療法となってしまっているため、認知症の前段階である「軽度認知障害(MCI: mild cognitive impairment)」の段階での予防・介入が重要である。近年、腸は「第二の脳」とも呼ばれ、脳と腸がお互いに密接に影響を及ぼしあう脳腸相関に関する研究が相次いで報告されるようになり、特に脳の機能にも影響を及ぼす腸内細菌の存在が注目されている。今回、軽度認知障害(MCI)患者を対象としたビフィズス菌摂取による認知機能改善効果に対する検討をランダム化二重盲検プラセボ対照並行群間比較試験にて施行し、試験完了し、ビフィズス菌摂取により、認知機能の改善を認め、脳萎縮予防効果を確認し、論文化した。また、認知機能が低い患者群では、ビフィズス菌の割合が少なかった。今後は学会発表を国内外にて行い、情報発信していく。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

軽度認知障害(MCI)患者を対象としたビフィズス菌摂取による認知機能改善効果に対する検討をランダム化二重盲検プラセボ対照並行群間比較試験にて施行し、試験完了し、論文化した。

今後の研究の推進方策

今後は学会発表を国内外にて行い、情報発信していく。また、脳腸相関について、更に腸内細菌叢と認知機能についての探索を進めていく。

次年度使用額が生じた理由

腸内細菌叢と認知機能に関し、さらなる探索を行い、情報発信していく必要があるため。学会発表ならびに、論文化に必要な経費として、計上する

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Effect of Probiotic Bifidobacterium breve in Improving Cognitive Function and Preventing Brain Atrophy in Older Patients with Suspected Mild Cognitive Impairment: Results of a 24-Week Randomized, Double-Blind, Placebo-Controlled Trial2022

    • 著者名/発表者名
      Daisuke Asaoka, Jinzhong Xiao, Tsutomu Takeda, Naotake Yanagisawa, Takahiro Yamazaki, Yoichiro Matsubara, Hideki Sugiyama, Noemi Endo, Motoyuki Higa, Koji Kasanuki, Yosuke Ichimiya, Shigeo Koido, Kazuya Ohno, Francois Bernier, Noriko Katsumata, Akihito Nagahara, Heii Arai, Toshifumi Ohkusa, Nobuhiro Sato
    • 雑誌名

      J Alzheimers Dis .

      巻: 88 ページ: 75-79

    • DOI

      10.3233/JAD-220148

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [学会発表] 軽度認知障害(MCI)患者を対象としたBifidobacterium breve MCC1274摂取による認知機能改善作用の検討2022

    • 著者名/発表者名
      浅岡大介
    • 学会等名
      第108回 日本消化器病学会総会

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公開日: 2023-12-25  

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