大腸癌細胞株を所定の濃度のAnisomycinを含む培地で培養し、それらの細胞からmiRNA及びmRNAをそれぞれ調製し、マイクロアレイ及びRNAシーケンシングを行った。miRNA発現解析の結果からは、既報のmiRNAを含む6種類のmiRNAを新たに特定することができた。RNAシーケンシングの解析結果からは、Laminin関連遺伝子及びNFKB2の発現低下、ATF3などの癌抑制遺伝子の発現量増加が、増殖抑制作用・老化誘導に関係していることが示唆された。公共データベースとの照合により、これら遺伝子の発現変動を調節する可能性のある8種類の転写因子を新規に同定することができた。
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