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2021 年度 研究成果報告書

偏食が味覚センサーを起点とする口腔脳腸連関や摂食行動に及ぼす影響の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19K11754
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分59040:栄養学および健康科学関連
研究機関朝日大学

研究代表者

安尾 敏明  朝日大学, 歯学部, 講師 (30608469)

研究分担者 諏訪部 武  朝日大学, 歯学部, 准教授 (00610312)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード偏食 / 味覚センサー / 摂食行動 / 食欲不振 / 迷走神経切断 / 香料 / 膝神経節 / 三叉神経節
研究成果の概要

偏食動物を用いた研究の結果、ビタミンC(VC)欠乏飼料摂取動物では、酸味溶液に対するリック率は増加したが、味細胞における酸味受容体の発現、膝神経節及び三叉神経節における味覚センサー関連分子の発現や腸管刷子細胞数に変化はなかった。また、VC欠乏時のVC摂取行動は欠乏前のVC摂取の経験や香料の記憶には依存せず、内臓迷走神経を切断しても起こる可能性を示した。一方、高脂肪飼料摂取動物では消化管の味覚センサー発現細胞の一部が変化している可能性を示した。これらの結果から、偏食によって味覚センサー発現細胞の一部が変化し摂食行動が変化するが、どの栄養素が偏っているかによってその変化は異なる可能性が考えられた。

自由記述の分野

口腔生理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

学術的意義:偏食(微量栄養素欠乏飼料や高脂肪飼料の摂取)が口腔脳腸連関の起点となっている味覚センサー発現細胞の一部や摂食行動に影響を与える可能性があることを遺伝的アスコルビン酸(ビタミンC)合成不能ラット等で示せたことから、「健康状態は、遺伝子型と食習慣や運動など生活環境の相互作用によって決まる」という「ニュートリゲノミクス」の考えと一致する成果を得ることができたと考えられる。
社会的意義:超高齢社会におけるオーダーメイド医療や栄養サポートチームの活動の発展、高齢者のフレイル対策や生活習慣病の予防対策、味覚障害や食欲不振の原因解明や機能性食品の開発に繋がる知見を得ることができたと考えられる。

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公開日: 2023-01-30  

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