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2022 年度 実績報告書

ヒト非アルコール性脂肪肝炎(NASH)の肝遺伝子発現クラスター調節因子の検討

研究課題

研究課題/領域番号 19K11758
研究機関杏林大学

研究代表者

安田 和基  杏林大学, 医学部, 教授 (80311611)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード非アルコール性脂肪肝炎 / 遺伝子調節
研究実績の概要

我々が先行研究「多層的疾患オミックス解析プロジェクト」にて、ヒトNASH(非アルコール性脂肪肝炎)生検肝組織の網羅的遺伝子発現解析により見出した、NASH肝において協調して発現変動する様々な遺伝子クラスターのうち、前年度に引き続き、AKR1B10とまだ機能の不明なAKR1B15を含む遺伝子群に注目した。これらは脂質を中心とした代謝酵素であるため、上位シグナルとして、脂肪(パルミチン酸)や小胞体ストレス、酸化ストレス、低酸素などが想定されたが、細胞を用いたin vitroの実験ではこれらのいずれも発言を誘導した。一方、AKR1B10はNASH発がんとの関連も示唆されているが、AKR1B10あるいはAKR1B15を恒常的に過剰発現させる細胞株を作成し、誘導される遺伝子群を検討したところ、細胞増殖に関わる遺伝子や代謝に関わる遺伝子群には大きな変化はなく、線維化に関わるコラーゲン遺伝子群の発現誘導を認めた。この誘導はTGFβシグナルの阻害剤で阻害されず、NASHの発がん母地としての線維化誘導に新たな経路が寄与している可能性が考えられた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Quantification of DNA methylation for carcinogenic risk estimation in patients with non-alcoholic steatohepatitis.2022

    • 著者名/発表者名
      Kuramoto J, Arai E, Fujimoto M, Tian Y, Yamada Y, Yotani T, Makiuchi S, Tsuda N, Ojima H, Fukai M, Seki Y, Kasama K, Funahashi N, Udagawa H, Nammo T, Yasuda K, Taketomi A, Kanto T, Kanai Y.
    • 雑誌名

      Clin Epigenetics

      巻: 14 ページ: 168

    • DOI

      10.1186/s13148-022-01379-4

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2023-12-25  

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