研究課題/領域番号 |
19K11766
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
大濱 透 大阪大学, 歯学研究科, 助教 (20467583)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | progranulin / cadiac hypertrophy / heart failure / beta catenin / aging |
研究成果の概要 |
Progranulin(PGRN)は脳科学分野では、その変異により脳の老化が促進して各種の認知症との関連が以前から報告されていた。我々は老化に伴って進行する心肥大、心不全や動脈硬化とPGRNとの関連について検討した。PGRN欠損に伴い、心筋細胞での老化現象は促進しており、また心肥大、心不全もコントロールマウスと比較して起こりやすかった。またそのメカニズムにbeta-cateninの活性化が関与する可能性を見出した。また、PGRN欠損に伴う動脈硬化進展過程にライソゾーム機能異常が関与することも見出した。
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自由記述の分野 |
循環器内科
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本邦における高齢化社会がこの先も進んでいくと思われる。その中で認知症患者も同時に増加が見込まれるが、Progranulin(PGRN)変異と認知症患者との関連が示唆され、変異により老化が促進することが報告されていた。我々は老化に伴い、心肥大、心不全が今後も間違いなく増加すると思われるが、PGRN欠損による心不全、動脈硬化発症のメカニズムを見出し、老化に伴うこれらの疾患の治療ターゲットの一つを見出したことは学術的にも社会的にも意義は大きいものと考えられる。
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