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2022 年度 研究成果報告書

ファイトケミカルを含むインドール類縁体による難治性肺高血圧症病態制御の可能性

研究課題

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研究課題/領域番号 19K11772
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分59040:栄養学および健康科学関連
研究機関医療創生大学 (2020-2022)
岩手医科大学 (2019)

研究代表者

斉藤 麻希  医療創生大学, 薬学部, 准教授 (40365185)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワードインドール類縁体 / 肺高血圧症
研究成果の概要

肺高血圧症は何らかの原因で肺動脈圧が慢性的に上昇し、右心室や肺動脈に代償性のリモデリングを引き起こす進行性の病態である。近年では優れた肺動脈拡張薬が開発され一定の効果を上げている一方、全身性慢性炎症を伴う肺高血圧症患者の生命予後は改善の余地を大きく残している。
本研究では、インドール類縁体のいくつかに強い抗炎症作用を有することに着眼し、肺高血圧症病態下で生じる右心室肥大や線維化に対して抑制作用を示すものを見出すことを目的とした。培養細胞を用いた検討により、キャベツ等のアブラナ科野菜に含まれるインドール類縁体は、アンジオテンシンに誘発される心線維芽細胞の活性化を抑制する可能性を見出した。

自由記述の分野

循環薬理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、治療抵抗性があるとされる膠原病等全身性慢性炎症を伴う肺高血圧症の生命予後改善を究極目標としている。その背景には、申請者が、肺動脈圧を下降させることができなくても右心室や肺組織における炎症を抑制することで生存率を改善しうることを動物実験レベルで見出せたことがある。本研究において、アブラナ科野菜ファイトケミカルがヒト線維芽細胞の筋線維芽細胞への分化を抑制しうることを見出したことは、慢性炎症を伴う肺高血圧症の予後を改善しうる新たな作用機序を持つ肺高血圧症治療補助薬の候補化合物を提示するに留まらず、アブラナ科野菜の付加価値向上にも結びつきうる、意義深いものであると確信する。

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公開日: 2024-01-30  

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