研究成果の概要 |
本研究では,若齢期の食・運動習慣が成熟期の肝臓・褐色脂肪組織の脂質代謝・熱産生関連遺伝子の発現変化に及ぼす長期的効果についてマウスを用いた基礎的検討を行った. 網羅的遺伝子発現解析の結果,若齢期の肥満・運動経験によって肝臓および褐色脂肪で長期的に変化する遺伝子は約1,700~3,300個ほど確認され,脂質代謝・熱産生に関係する遺伝子の他,老化関連遺伝子などが含まれていた.そこで白色脂肪組織中に発現する老化関連遺伝子について調べたところ,統計的に有意な長期的効果が確認された. また老齢マウスを遊具などが設置された社会的に豊かな環境で飼育したが,寿命などに対する影響を確認することはできなかった.
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