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2022 年度 研究成果報告書

脂質代謝に着目した副腎白質ジストロフィーの病態発症機序解明とバイオマーカーの創出

研究課題

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研究課題/領域番号 19K11777
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分59040:栄養学および健康科学関連
研究機関帝京大学

研究代表者

濱 弘太郎  帝京大学, 薬学部, 准教授 (20534481)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード副腎白質ジストロフィー
研究成果の概要

X-ALDは、脱髄を含む進行性の神経症状と副腎の機能不全を主徴とする先天代謝異常症であり、ABCトランスポーター(ABCD1)が原因遺伝子である。ABCD1は炭素数が24以上の極長鎖脂肪酸の代謝に重要であり、X-ALD 患者では過剰な極長鎖脂肪酸が細胞内および細胞外に蓄積する。しかし、極長鎖脂肪酸の蓄積とX-ALDの臨床所見との因果関係および機序は殆ど明らかにされていない。また、X-ALDの病態進展と相関するマーカーの開発が望まれている。本研究では、極長鎖脂肪酸がリン脂質に取り込まれるために重要な酵素を同定し、メタボローム解析を用いてX-ALD患者血漿中に蓄積するリン脂質分子種の同定を行った。

自由記述の分野

脂質

研究成果の学術的意義や社会的意義

X-ALDでは極長鎖脂肪酸の蓄積が顕著であるが、極長鎖脂肪酸の蓄積がどのようにして脱髄や副腎機能の異常などに結びつくかという因果関係は殆ど明らかになっていない。本研究によって極長鎖脂肪酸の代謝機構の一端を担う候補分子が明らかになったことにより、極長鎖脂肪酸の病理的な意義を遺伝子(分子)の観点から解析することが可能になる。また、本研究ではX-ALD患者に蓄積する極長鎖脂肪酸以外のリン脂質分子種を見出した。このリン脂質分子種と臨床症状との相関性を明らかになれば、新規病態マーカーとして有用である可能性がある。

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公開日: 2024-01-30  

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