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2021 年度 実施状況報告書

セレン輸送タンパク質の血管内皮細胞シグナル伝達における機能

研究課題

研究課題/領域番号 19K11782
研究機関大阪大谷大学

研究代表者

黒川 優  大阪大谷大学, 薬学部, 助教 (70759761)

研究分担者 竹橋 正則  大阪大谷大学, 薬学部, 准教授 (10378862)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワードセレン / セレンタンパク質 / 受容体
研究実績の概要

セレンは微量必須元素であり、食物から吸収されたり、体内で再利用する機構がある。セレンはアミノ酸であるセレノシステイン残基に存在し、酸化還元に関わる酵素の活性中心に利用されることが多い。哺乳類の生体内での組織への配分は受容体を介してセレンタンパク質が受け渡しされることで厳密に制御されている。本研究ではセレンを輸送するタンパク質であるセレンタンパク質Pとその受容体であるアポリポプロテインE受容体2との相互作用とシグナル伝達について解析を行った。令和3年度は脳のセレンタンパク質Pが海馬のアポリポプロテインE受容体を刺激し、ドパミンを調節する機構について分子的な解析を行った。部位特異的にアミノ酸を変異させ、セレノシステイン残基をシステイン残基にしたセレンタンパク質P変異体を培養細胞とインキュベートし、受容体への刺激について解析を行った。またルシフェラーゼレポーター解析を用い、セレンタンパク質Pが活性化させる遺伝子の発現変化を解析した。本研究で関連がある遺伝子が大腸癌に関与することが明らかとなり、大腸の培養細胞でもセレンタンパク質Pによって遺伝子発現が変動することが明らかとなった。またヒトの大腸がんにおいても遺伝子解析によって本遺伝子が変動することが確認できた。これらの遺伝子の変化にアポリポプロテインE受容体が関わることを確認するために遺伝子変異を導入したプラスミドを発現する細胞を作成し、セレンタンパク質Pとのインキュベートによる変化を解析した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

試薬の生産・輸入に時間がかかった。

今後の研究の推進方策

研究計画の変更はない。本年度で試薬も揃うことから、研究を遂行する。

次年度使用額が生じた理由

試薬の生産、輸入に時間がかかったため、研究の進行が遅れた。本年度は試薬が揃うので研究計画通りに実験を遂行する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Selenoprotein P (SELENOP) binds LRP5/6 to modulate WNT signaling activity2022

    • 著者名/発表者名
      Jennifer M. Pilat, Rachel E. Brown, Justin Jacobse, Suguru Kurokawa, Yash A.Choksi, Jeremy A. Goettel, Sarah P. Short, and Christopher S. Williams
    • 学会等名
      12th International Symposium on Selenium in Biology and Medicine
    • 国際学会
  • [学会発表] セレンタンパク質Pとアポリポタンパク質E受容体2の結合解析2022

    • 著者名/発表者名
      黒川 優、竹橋 正則、堀田紀久子
    • 学会等名
      日本薬学会第141年会

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公開日: 2022-12-28  

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