研究課題
新型コロナウイルス感染症対策で大学への立ち入り禁止や学生の立ち入り禁止などのため研究の進行には半年以上の支障があり、動物実験はほぼ不可能となった。そこで、細胞を用いた予備的検討を当初予定よりも詳細に行い、XOR阻害剤およびXORのsiRNAによる発現抑制を用い、マクロファージ様細胞系列であるJ774.1細胞における糖代謝・脂質代謝・エネルギー産生に関連する遺伝子の発現変動を検討した。その結果、XORの活性低下に伴い脂質の取り込みに関連する遺伝子の発現抑制を認めた。また、細胞内のATP/ADP/AMPの比率の変化を、アデニルプリンのエテノ化反応を用いてHPLCで検討を行った。また、脂質代謝に関連するAMPKの活性化についても検討を行い、XORの阻害によりATP/AMPは比率が大幅に低下しAMPKが活性化されることを見出した。これらの検討結果については第141回日本薬学会年会のシンポジウムとして一部を発表することができた。また、予定からは遅れたがペプチドワクチンの投与実験を実施した。ペプチドワクチンの検討結果については今後の特許申請も関与し、まだ解析の全容も明らかではないが、肝脂肪量への効果を認め、ペプチドワクチンによる作用を認めている。本実験を次年度にかけて進めて行く予定である。また、マクロファージXORKOマウスについても同様の検討を開始しており、併せて解析を次年度に行うべく準備を進めている。本研究の進行によってプリン代謝の生活習慣病における直接的な関与を示すことが出来ると考えている。
4: 遅れている
新型コロナウイルス感染症対策で大学への立ち入り禁止や学生の立ち入り禁止などのため研究の進行には半年以上の支障があり、動物実験はほぼ不可能となった。
XORペプチドワクチンを用いた実験は遅れながらも実施にこぎつけており、サンプル化できたものもある。したがって次年度に精力的に進めることである程度計画の遅れを取り戻せるはずである。
予定していた動物実験がコロナ禍で半年ほど遅れたため、サンプル作成のみで終了している。結果として動物の購入費以外の支出が予定より極めて少なくなった。
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