研究課題
本研究では、昨年度に引き続きこれまでに知られていない海洋性カロテノイドの作用機序と筋萎縮予防効果について、以下の解析を行った。(1)海洋性カロテノイドの機能性解析(主担当:平坂勝也、副担当:二川健)筋細胞に対する海洋性カロテノイドの作用:培養細胞を用いた解析において、海洋性カロテノイド類フコキサンチンの添加は筋管細胞のタンパク質合成能を亢進することがわかった。その作用機序として、フコキサンチンは細胞内mTORのシグナルを活性化し、S6キナーゼのリン酸化を介してタンパク質合成に寄与することを明らかにした。(2)筋萎縮モデルマウスを用いた海洋性カロテノイドの効果(主担当:平坂勝也、副担当:二川健)海洋性カロテノイド類アスタキサンチン摂取は、遅筋優位筋線維において、筋萎縮を軽減することがわかった。加えて、筋萎縮によって誘導される呼吸鎖タンパク質複合体III減少を有意に抑制することを見出した。アスタキサンチンの筋萎縮抑制作用はミトコンドリア呼吸鎖タンパク質を保護し、筋障害を抑制することが示唆された。
すべて 2021
すべて 雑誌論文 (6件) (うち国際共著 2件、 査読あり 6件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (3件)
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