研究課題/領域番号 |
19K11804
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研究機関 | 仁愛大学 |
研究代表者 |
浦本 裕美 仁愛大学, 人間生活学部, 教授 (50390696)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | CFTR / 便秘 / 汗中クロライド濃度 / 乳酸菌摂取 |
研究実績の概要 |
これまでの研究からCFTR機能は個人毎の便秘へのなりやすさに関与していると考えられ、そのことからCFTR機能が関与する便秘の場合は便秘改善への手段を絞ることができるのではないかと考えられた。しかし、CFTR機能の指標として汗中塩分濃度の測定が必要で、その測定は容易ではない。よって日常生活の中で判断するには、CFTR機能の低下による便秘を判別できる簡便な方法が必要である。そこでCFTR機能低下者の便秘発症に影響することが示された生活要因を手掛かりに、問診によりCFTR機能低下由来の便秘者をふるい分ける簡便な方法について検討した。 対象者は、2019年度の研究で汗中塩分濃度が分かっている学生の中から研究協力への同意が得られた人である。本研究は2020年度実施予定だったが、新型コロナの影響で本年度に延期して実施した。そのため汗中塩分濃度既知者数が減り、43名(解析データ数は38)の対象者で実施した。 データ数が少なかったため統計的に確かな見解は得られなかったが、これまでにCFTR機能低下者で影響が認められた生活要因の「身体活動」「乳酸菌を含む食品の習慣摂取」「総食物繊維摂取量」「ゲニステイン摂取量」の改善行動が便秘症状発症に影響を与える傾向がみられ、特に「乳酸菌を含む食品の習慣摂取」の影響は、問診によるCFTR機能低下による便秘者を特定する方法の1つとして有効である可能性があると考えられた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
臨床研究法施行やコロナ禍の影響で、当初の予定どうりに進めることができなかったため。
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今後の研究の推進方策 |
これまで得たヒトでの研究データの解析を進めCFTR機能低下による便秘者の判断法について検討しまとめていく。また、ヒトでの研究を進めることが困難となったため、便秘モデルマウスを用いてCFTR機能と便秘との関連性、CFTR機能低下による便秘の改善方法を最近の知見をもとに調べていく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
臨床研究法の施行およびコロナ禍のため当初予定していたヒトでの研究を順調に進めることができなかったためである。 これまでのヒトでの研究データの解析に人件費が必要であり、また、ヒトでの研究ができなかった分を便秘モデルマウスを使ってCFTR機能低下による便秘での改善方法を明らかにするなどの研究を進める計画をしており、その遂行に残予算を使用する予定である。
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