汗中塩分濃度(汗濃度)を指標とするCFTR機能(機能)で被験者を分類し、汗濃度が高い人(機能が劣っている)において便秘発症を抑制する日常生活上の要因を検討した。大豆製品摂取に由来するゲニステイン摂取量が多い人で便秘発症が抑制され、また、「総食物繊維摂取量が多い」「乳酸菌を含む食品の習慣摂取がある」が便秘発症を抑制する傾向を示した。しかし、汗濃度が低い機能正常者においては影響がなかった。 また、CFTR阻害剤をマウスに摂取させることで便秘状態(糞水分率低下)を誘導でき、その便秘状態誘導における食物繊維摂取量(DF)の影響を検討したところ、阻害剤の影響はDF欠乏群のみで誘導される傾向となった。
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