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2021 年度 研究成果報告書

腸内で酢酸を生成するトリアセチンの炎症性腸疾患に対する有効性の評価

研究課題

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研究課題/領域番号 19K11807
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分59040:栄養学および健康科学関連
研究機関神戸学院大学

研究代表者

吉村 征浩  神戸学院大学, 栄養学部, 准教授 (60455566)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード酢酸 / 炎症性大腸炎 / 短鎖トリグリセリド
研究成果の概要

炎症性腸疾患患者数は増加の一途を辿っており、患者のQOL改善や医療費増大抑制の観点から、安全性の高い予防法の確立は喫緊の課題である。本研究では、小腸内で酢酸を遊離するトリアセチン(Tri)に注目し、ラットにおけるTri摂取のDSS誘導性大腸炎に対する予防効果の検証及びメカニズム解明を目的とした。本研究により摂取したTriは、上部小腸管腔で完全分解され、酢酸として門脈を経由し体内へ吸収されていることが確認され、Triの事前摂取によりDSS誘導性大腸炎の症状が緩和することが判明した。さらに、その緩和効果のメカニズムは、腸管バリア機能の維持によりDSSによる炎症を予防することであると推測された。

自由記述の分野

食品機能学、生化学、発生学

研究成果の学術的意義や社会的意義

炎症性大腸炎の治療に用いられている5-アミノサリチル酸やステロイドには、はアレルギー様症状や易感染性、骨粗鬆症、高血糖等の数多くの副作用を起こす可能性があり、大腸炎を予防、緩和するより安全な食事療法が望まれる。酢酸は、抗炎症作用を発揮し、大腸炎を抑制することが知られているが、刺激性や毒性が強いことから多くの摂取が難しく、より安全性の高い物質が求められる。そのため、本研究において確認された食品添加物として安全性が担保されているTriによる炎症性大腸炎モデル動物の大腸炎予防効果は、より安全性の高い予防法確立の一助となることが期待される。

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公開日: 2023-01-30  

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