研究課題/領域番号 |
19K11809
|
研究機関 | 川崎医療福祉大学 |
研究代表者 |
松本 浩実 川崎医療福祉大学, リハビリテーション学部, 講師 (50810230)
|
研究分担者 |
櫛田 大輔 鳥取大学, 工学研究科, 教授 (30372676)
萩野 浩 鳥取大学, 医学部, 教授 (80208412) [辞退]
谷村 千華 鳥取大学, 医学部, 教授 (90346346)
大坂 裕 川崎医療福祉大学, リハビリテーション学部, 准教授 (90550385)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
キーワード | 骨折 / 骨折リスク / 転倒 / 転倒リスク / ロコモティブシンドローム |
研究実績の概要 |
研究#1の疫学研究において、3年間の前向き調査を完遂できた対象者は424名(男性166名、女性258名)であり、そのうち転倒者数は157名であった。 研究#2の多変量解析による骨折リスクタイプ分けと骨折リスク予測モデルの構築について、#1の結果をもとに分析を行った結果、最終的に移動能力を示すロコモ5の得点が6点以上であると転倒をよく予測できることが分かった。このロコモ5はロコモ25の簡易版であり、高齢者に対しても数分で聴取でき、かつ医療従事者以外でも簡便に実施できる効果的な転倒予測スクリーニング方法の一つと考えられた。 研究#3 の骨折予防教育プログラムの開発では、本研究以外で一般高齢者の転倒や骨折予防についての教育的介入を行なった関連論文のスコーピングレビューを実施した。レビューの内容としては、①どのような内容が行われているのか?、それらを②どの期間で行うことで、③どのような効果があるのか?、④メインアウトカムは何か?、⑤課題は何か?として文献検索を行なった結果、国内外で408の文献を検索することができた。レビューの結果、講義や服薬等の指導など様々なプログラムが数ヶ月から数年実施されていた。また、どのようなプログラムにせよ、参加することで転倒や骨折リスクの軽減につながる可能性があったことから、プログラムへの参加率や参加継続率を上げることが重要であることが明らかになった。 研究#4では研究協力者の理学療法士や整形外科医師の監修にて作成した骨折予防教育プログラムを骨粗鬆症患者に実施した。その結果、薬物治療の併用はあったものの、骨密度の上昇や運動機能の改善が見られた。
|