水産物由来成分のタウリンによるコレステロール低下作用の機序が消化管胆汁酸組成変動を介する消化管の核内受容体farnesoid X receptor (FXR)シグナルの減弱に由来するという新規機序を明らかにした。タウリンが肝臓で直接作用するだけでなく、消化管を介する機序の存在を明らかにした。さらにマグロ等に多く含まれるセレン化合物のセレノネインが脂肪性肝疾患モデルマウスの肝障害と脂肪肝を軽減することを示した。さらにセレノネイン添加食を摂取するとセレノネインが肝臓に蓄積することでこれらの作用が発現することが示唆された。
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