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2020 年度 実施状況報告書

多変量解析における統計的推測理論の新たな地平の開拓

研究課題

研究課題/領域番号 19K11867
研究機関日本女子大学

研究代表者

今野 良彦  日本女子大学, 理学部, 教授 (00205577)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワード縮小推定量 / 複素正規分布 / 複素ウィシャート分布
研究実績の概要

本研究の目的は、多くの重要なモデルを含む一般的な統計モデルを構築し、そのもとで統計的推測理論を展開していくことである。本研究の学術的な特徴および独自性は、その研究対象と研究手法が分野横断的な点である。すなわち、機械学習理論、パターン認識、情報理論、バイオインフォマティクス、金融工学等の個別分野で登場する統計モデルにおける推測理論を統計的決定理論の立場から体系的に研究を進めるところに本研究の意義がある。
一方、情報通信技術の飛躍的な発展から、データ量が膨大になり、従来の統計科学で扱われてきたデータに対するアプローチでは対応できない状況になってきている。
このような状況に対して、変量数の多いデータに対する統計手法の手法と理論の体系である多変量解析は新たな展開が必要とされている。本研究は、高次元データやスパースデータの統計解析および一般化されたウィシャート分布族のものでの統計的推測理論の新たな地平を切り開くことを目的として研究を推進している。具体的な研究課題は次の 6 つである:(a) 等質錐上のウィシャート分布に関わる推測理論の構築、(b) 等質錐上の新たな統計モデルの構築、 (c) コンパクト多様体上の統計モデルの構築、(d) 低ランク平均行列の推定問題の新たな展開、(e) 経験分散共分散行列が特異な場合の多変量複素正規分布における
平均ベクトルの縮小推定法の構築、(f) 切断型データにもとでの、コピュラで相関構造を記述したモデルの平均の推定法の構築。2020年度は、(e) について、遠隔での学会において、発表を行った。また、(a), (b),(c) については、今後の課題については、擬態的な研究を推進しつつある。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究計画通り、研究は進んでいる。2020年度の成果については、6月の国際研究集会(遠隔開催)で発表している。

今後の研究の推進方策

計画通りに研究を進めていくことになる。特に、多様体(とくにコンパクトなもの)値観測値にたいする統計モデルの開発とそれにおける推測理論の構築が世界的なレベルで急速に進展しつつあるので、問題の重要性を再認識したところである。

次年度使用額が生じた理由

少額の残高のみである。ほぼ計画通りに支出した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Shrinkage estimation of mean for complex multivariate normal distribution with unknown covariance when $p > n$2020

    • 著者名/発表者名
      Yoshihiko Konno and Satomi Seita
    • 学会等名
      Mathematical Methods of Modern Statistics 2
    • 国際学会

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公開日: 2021-12-27  

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