研究課題/領域番号 |
19K11870
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研究機関 | 南山大学 |
研究代表者 |
松田 眞一 南山大学, 理工学部, 教授 (20209555)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 多重比較 / 分割表 |
研究実績の概要 |
本研究は、分割表に多重比較法に適用することを主とする研究である。本年度は、開始年度として基礎的な研究に取り組むことが主眼であった。開始年度の目的は2つである。1つは、分割表の合併に関する研究について共同研究者と進めていくことである。もう1つは、分割表の分割に関する研究を遺伝的アルゴリズムを用いて推進することである。 研究目的のうち、分割表の合併に関する研究は、2019年8月に共同研究者と打ち合わせを行い、方向性を定めた。その打ち合わせにおいて、問題で分かっているところをはっきりさせ、今後検討すべき点について詰めた。 分割表の分割に関する研究は、2019年の夏にまず進める予定であったが、第3クォーターから始まる授業の改革に時間が取られてしまい大して進まなかった。その上、予算のうち書籍に回す費用がなくなったため、当初から持っている遺伝的アルゴリズムの資料で研究を進めているが、まだアイデアの検討以上の大きな成果は得られていない。次年度予算で書籍を購入して進める予定である。 一方、分割表そのものに対する基礎的研究として、2019年9月に統計関連学会連合大会に参加して情報収集に努めた。また、多重比較法そのものの基礎的研究として、後に述べる書籍1冊と論文1編を公刊した。書籍は、共著者と進めていた多重比較法の集大成であり、同様の方法を分割表にも適用できる可能性がある。論文の方も同様に多重比較法の進展の一つであり、多重比較法の適用範囲を広げる役目を果たした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
先に述べた研究の進捗で2つの目的ともに遅れが生じている。 分割表の合併に関しては共同研究者と2020年3月に2回目の打ち合わせを行い、研究を進める予定であったが、新型コロナの影響で打ち合わせができなくなった。 分割表の分割に関する方は上に述べたようなさまざまな事情で遅れていて、同じく2020年春に進める予定であったが、新型コロナの影響でオンライン授業の準備を進めることとなり、時間が取れなくなった。 ともに全く進んでいないわけではないので2020年夏には遅れを幾ばくか取り返したいと考えている。
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今後の研究の推進方策 |
当初の計画からゆとりをもって構成しておいたので計画より遅れているものの期間全体では十分取り返せると思っている。 新型コロナによるオンライン授業が1年中続くとしたら、さらに計画通りには進まないだろうが、4年目にゆとりがあるため1年遅れのスケジュールでも全体的には問題はないだろう。
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次年度使用額が生じた理由 |
共同研究者と2回目の打ち合わせを予定していたが、新型コロナの影響で中止となったため。使用計画としては、基本的に2020年度の打ち合わせ費用として考えているが、影響が長引くならば他の費用に転用する。
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