本研究では、プローブカーから収集した車速の時系列を入力データとする短時間時系列予測により数十秒後に渋滞が発生すると予測される時刻にVSL(Variable Speed Limit)による減速制御を開始する場合の渋滞緩和効果の性能を評価した。時系列予測には多変量LSTMをを用いた.交通流シミュレーションの結果、実際に渋滞が発生した時点でを減速制御を開始する従来のVSLよりも高い渋滞緩和効果が得られることが明らかとなった。またLSTMの入力変数として、速度予測対象車両の時系列データのみを用いるよりも予測対象車両の30秒前を走行する車両群の速度時系列データを組み合わせる方が良い特性が得られた.
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