本研究の目的は,ネットワーク上での情報処理に対するユーザの体感品質をユーザの生体信号から連続的に推定し,その変量に連動してネットワークを制御する『生体信号連動型ネットワーキング』のための基礎的な設計指針を導出することである.そのために,トラフィックの変化を想定した動画品質の変化への視聴者の体感の変化について,視聴者の脳波・脈波・視線などから推定する方法を検証した.研究成果として,生体信号を含めないデータセットよりも生体信号を含めるデータセットの方が,推定精度が高くなることがわかった.また,動画の性質と生体信号を含むデータセットについては,決定係数が0.8以上となることがわかった.
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