本研究では以下の二つの仕組みを提案した。一つは、各ルータにCache Table (CT) というデータ構造を置き、経路とコンテンツを一時記憶する。もう一つは、定期的にコンテンツ名が類似するコンテンツを収集するHash-Collectorを使ったHash-Collecting Systemという機構である。これにより、実質的に物理的な隣接関係にあるルータに、コンテンツ名が類似するコンテンツを記憶することができるようになり、また経路も冗長化されコンテンツ発見を高速化できた。この仕組みをシミュレータに実装し、ネットワークトポロジ、アクセス頻度などを変化させて評価を行い、有効性を示すことができた。
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