効率的に剰余算がなされハードウェア実装に適している楕円曲線を探索するアルゴリズムを提案し,そこで発見された曲線を用いた楕円曲線のスカラー倍算のFPGA実装を行った.また,楕円曲線上の2次と3次の指標を提案し,これらの指標を使う点の位数の偶奇性や3や4の倍数性の効率的な判定法を提案した.ペアリング暗号については,様々な埋め込み次数を持つペアリング・フレンドリー曲線を対象として,拡大体構成法と最終べき計算の改良を行った.同種写像暗号の1つであるSIDHについては,拡大体の構成の改良と同型写像を用いる計算法の改良を行った.楕円曲線の新しい演算であるMe演算を用いた疑似乱数生成法を提案した.
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