本研究では、探索的可視化分析環境を統合した規材料探索・設計のためのプラットフォームをウェブ上に実現する。また、開発されたプラットフォーム上でのユーザの操作履歴をモデル化して再利用し、特定の種類の材料データ解析に共通に用いられる探索手法 の抽出や、新たな分析シナリオの構築を支援することを可能にするシステムを構築することを目指す。2021年度は、前年度までに構築された統合プラットフォームの実利用環境の運用、ユーザの操作履歴のモデル化と推論システムの実装と検証、その応用システムの試作に取り組んだ。 可視化プラットフォームの運用では、公開データとして10の触媒データをホストし順調に登録利用者を増やすとともに、国内外の100を超える研究者が非公開のデータをアップロードし研究に利用している。機能面では3次元プロットなど可視化部品のさらなる拡充を行った。 ユーザの操作履歴のモデル化と推論システムにおいては、実際の利用者のプラットフォーム上での操作履歴からグラフ構造としてそれをモデル化し、様々なユーザによる操作履歴のモデル化を行った。その操作履歴モデルをグラフ解析し、似ている操作列やそのなかで頻繁に用いられている可視化手法などを解析可能にして。また、この手法を用いて現在のユーザの操作履歴から次にやるべきアクションを決定し、ユーザに推薦するシステムの試作も行った。
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