近年物質・材料科学において,これまで蓄積したデータとデータ科学および計算科学を活用して新規の材料を研究開発する機運が国内外で高まっている.本研究はデータ科学と計算科学を適切に組み合わせて物質探索を目指すものである. 本研究では,試験的に沸点と融点の分類ルールを調査した.融点と沸点は物質の性質を示す基礎的な量であり,多くのデータが蓄積されている.そして,融点と沸点には分子の大きさや構造が影響することが知られているが,定量的にどの程度の影響があるのかはまだ調査の余地がある.そこで炭化水素および類例の分子の融点と沸点を決定木とランダムフォレストを用いて分類した.
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