本研究課題では,測位衛星の信号が届きにくい屋内での位置推定について取り組んだ。屋内での高精度な位置推定は,工場などでの生産性向上のための動線分析などに利用できる。本提案手法では,歩行者が測域センサーと加速度,ジャイロセンサーを融合した装置を装着し,歩行した際のセンサー情報と国内の三次元地図情報を整合させ位置推定を行うという,他の例のない画期的な手法を採用した。この手法では,無線LANなどの他のシステムに依存せず,地図情報が利用できる場所であればどこでも位置推定が可能であることが利点としてあげられる。
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