研究課題
基盤研究(C)
特定の害獣が忌避する人工音声の生成,および人工視覚パターンの生成を行い,それらのパターンを用いて害獣の行動をある程度コントロール可能であることを実験的に明らかにした.さらに本研究の家畜動物への応用として,動画像からの放し飼いの鶏の検出や行動推定に関する研究も行なった.本研究でも害獣と同様に訓練サンプルの収集が困難であるという点が共通しているが,本研究での人工的な訓練データの生成法を応用することで,検出や行動認識の精度改善が可能であることを実験により確認した.
パターン認識
本研究は,動物を対象とした機械による害獣駆除や動物福祉のための基盤技術である画像・音声データを利用したパターン認識技術の開発に寄与するものである.具体的には,少数データから害獣をコントロールするための人工音声や視覚パターンを生成する手法と,家畜の検出や行動推定の精度を向上させるための人工パターンを生成する手法を提案し,実験により害獣に対しては行動を制御することが可能であること,および動物福祉に対しては家畜動物の検出や行動認識の精度向上に効果があることを示した.