研究課題/領域番号 |
19K12084
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分61020:ヒューマンインタフェースおよびインタラクション関連
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
松田 剛 関西大学, 社会学部, 准教授 (70422376)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | スマートフォン / リスク判断 / 姿勢 / ギャンブリング課題 |
研究成果の概要 |
本研究では日常的なスマートフォン使用時の姿勢を調査し、その結果をもとにスマートフォン利用時の姿勢によるリスク判断傾向の違いを検討した。10代から60代の男女600名を調査した結果、机の上に手を置き前かがみに座る姿勢と、机を使わずに後ろにもたれる姿勢で操作する時間が最も長かった。そこでスマートフォン用ギャンブルゲームを作成し、それを前屈みに座る姿勢(前傾姿勢)と背もたれに寄りかかる姿勢(後傾姿勢)で使用した際のゲーム内行動を比較したところ、前傾姿勢の方が後傾姿勢よりもリスクに対する判断が厳しくなることが明らかとなった。
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自由記述の分野 |
認知科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
多くのスマートフォン用のゲームアプリでは「ガチャ」と呼ばれる抽選方式の課金システムが採用されており、過剰な課金やゲーム依存を生み出す要因の1つとして問題視されている。本研究によって前屈みの姿勢で操作すると損失に対する注意が高まることが示されたことから、ガチャのようなギャンブル性の高い課金システムを利用する際は、前屈みの姿勢で操作した方が過剰な課金に至る危険性を減らせることが示唆された。
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