近年,多数の神経細胞の活動を観測することが可能な蛍光イメージング技術が大き向上し,脳の理解が大きく向上することが期待されている.データの活用には記録データから自動的に細胞の位置と活動状態を求める技術が重要となるが,既存のシステムは精度・ 速度・安定性などさまざまな観点から十分とは言えなかった.本研究において,画像処理と確率モデル,最適化アルゴリズムと並列計算技術を駆使して既存のシステムに対して精度と速度が大幅に上回るシステムを開発し,ソフトウェアを公開した.開発したシステム HOTARU は,既存の手法では検出が難しかった細胞についても検出し,高精度なスパイク検出が可能である.
|