学習データに最適なRBMのニューロン数と層の数を自動で定めるAdaptive RBM-DBNと呼ばれる構造適応型学習法は,高い分類精度を示している。医療画像や感情など,曖昧性や矛盾を含む場合には精度の向上が期待できない。この課題に対し2つ以上のモデルを用いたアンサンブル学習として,Teacher-Student(T/S)構造適応型深層学習モデルを提案した。顔感情データ,軽度認知症データに適用したところ,分類性能が向上した。さらに,西日本豪雨災害時の航空画像や衛星画像を用いて,土砂災害による被災した道路を回避しながら避難経路の探索をリアルタイムで発見する方法を提案し,その有効性を示した。
|