本研究では、認知アーキテクチャの一つである黒板モデルを部分観測マルコフ決定過程(POMDP)理論に基づいて定式化し直すことで、ヒトの備える認知能力(「考える」能力)を包括的に実現でき、理論的基盤がしっかりしていて工学的に応用しやすい新たな認知アーキテクチャを構築した。さらに、構築したアーキテクチャをフィジカルRPA(physical Robotic Process Automation)という実問題に応用し、その有効性を示した。また、紙を扱うフィジカルRPAを実現するために、静電吸着パッドや吸着センサなどを開発した。
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