研究課題/領域番号 |
19K12191
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分61060:感性情報学関連
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研究機関 | 東京工科大学 |
研究代表者 |
岩下 志乃 東京工科大学, コンピュータサイエンス学部, 准教授 (00360503)
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研究分担者 |
杉本 徹 芝浦工業大学, 工学部, 教授 (30277280)
伊藤 紀子 同志社大学, 文化情報学部, 准教授 (00391863)
林 篤司 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 農業ロボティクス研究センター, 特別研究員 (60777895)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 雑談対話システム / 個性 / 性格特性 |
研究成果の概要 |
個性を持った雑談対話システムの構築を目的とした.人と既存のチャットボットが雑談対話(チャット)をする実験を行い,話者の性格特性と対話行為に関するJAISTタグを付与した72名分の対話コーパスを作成して公開した.話者の性格特性と発言特徴の関係を分析した結果,話者本人が自覚している性格よりもユーザなどの他者から見た性格の方がシステムの印象に直結することを確認した. 作成した対話コーパスを学習データとして事前学習済み言語モデルをファインチューニングすることで,雑談対話の応答生成を行うモデルを構築し,社会的スキルと特性シャイネスに関して,性格印象の特性を反映できた.
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自由記述の分野 |
自然言語処理,感性情報処理
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,個性を持つ雑談対話システムを構築することと,そのために必要な個性の特徴を紐づけした対話コーパスを構築することを目的とした.話者の性格特性と対話行為に関するJAISTタグを付与した72名分の対話コーパスを作成して公開することで,対話システムにおける性格の付与を目指す研究に貢献した.また,チャットベースの対話において,自覚している性格と表出された性格が異なり,表出された性格の方が重要であることを示したことで,対話システムに個性を付与する際の着目点を示すことができた.さらに,性格特性の一部を対話システムに付与することができ,ユーザに対して相性の良い雑談対話システムの実現に寄与できた.
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