• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2019 年度 実績報告書

メタゲノムデータからの高解像度抗菌薬耐性遺伝子解析手法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K12200
研究機関東京大学

研究代表者

角田 将典  東京大学, 医科学研究所, 特任研究員 (80837427)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2020-03-31
キーワードメタゲノム / 抗菌薬耐性遺伝子
研究実績の概要

本研究は、動植物の体内・体表や土壌、海洋河川などに混在する細菌叢(細菌の集団)から得られるDNA配列データ(メタゲノムデータ)に対し、細菌の有する抗菌薬耐性遺伝子の変異を解析する手法を開発した。DNA読取装置は比較的高い読み取りエラー率(0.1%-数%)である。また、細菌叢中には複数の近縁種が存在し、同一の座位に複数の変異が存在し得る。これらをモデル化した推定手法を開発した。既存のメタゲノムデータを通した遺伝子解析では、メタゲノムアセンブリの際に、細菌叢中に存在する一塩基変異の情報が欠落してしまう。これは、近縁の細菌由来の類似した塩基配列が細菌叢中に複数存在する場合、メタゲノムアセンブリによって一つの代表配列が組み上げられてしまい、変異の情報が失われてしまうためである。本手法を適用することで、その詳細を解析することが可能になった。本手法は、抗菌薬耐性遺伝子の解析を目的として開発されたが、広く一般の遺伝子も同様に解析対象とすることが可能であるため、その意義は大きいといえる。
本補助事業では3年間で以下の3つを遂行することを計画していた、(1)一塩基変異の塩基配列の詳細を再現する解析手法の開発、(2)開発する解析手法を組み込んだ解析パイプラインの構築、(3)ヒト腸内細菌叢中の抗菌薬耐性遺伝子の多様性の解析。しかしながら、本補助事業は初年度で廃止となったため、当初、初年度に遂行を計画していた(1)を計画通り達成し、2-3年目に計画されていた(2)および(3)は今後の課題として残ることとなった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2020 2019

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 4件)

  • [雑誌論文] Association between breath methane concentration and visceral fat area: a population-based cross-sectional study2020

    • 著者名/発表者名
      Ozato Naoki、Saito Shinichiro、Yamaguchi Tohru、Katashima Mitsuhiro、Tokuda Itoyo、Sawada Kaori、Katsuragi Yoshihisa、Kakuta Masanori、Imoto Seiya、Ihara Kazushige、Nakaji Shigeyuki
    • 雑誌名

      Journal of Breath Research

      巻: 14 ページ: 026008~026008

    • DOI

      10.1088/1752-7163/ab61c6

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Metagenomic analysis of bacterial species in tongue microbiome of current and never smokers2020

    • 著者名/発表者名
      Sato Noriaki、Kakuta Masanori、Hasegawa Takanori、Yamaguchi Rui、Uchino Eiichiro、Kobayashi Wataru、Sawada Kaori、Tamura Yoshihiro、Tokuda Itoyo、Murashita Koichi、Nakaji Shigeyuki、Imoto Seiya、Yanagita Motoko、Okuno Yasushi
    • 雑誌名

      npj Biofilms and Microbiomes

      巻: 6 ページ: -

    • DOI

      10.1038/s41522-020-0121-6

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] The relationship between cigarette smoking and the tongue microbiome in an East Asian population2020

    • 著者名/発表者名
      Sato Noriaki、Kakuta Masanori、Uchino Eiichiro、Hasegawa Takanori、Kojima Ryosuke、Kobayashi Wataru、Sawada Kaori、Tamura Yoshihiro、Tokuda Itoyo、Imoto Seiya、Nakaji Shigeyuki、Murashita Koichi、Yanagita Motoko、Okuno Yasushi
    • 雑誌名

      Journal of Oral Microbiology

      巻: 12 ページ: 1742527~1742527

    • DOI

      10.1080/20002297.2020.1742527

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Blautia genus associated with visceral fat accumulation in adults 20-76 years of age2019

    • 著者名/発表者名
      Ozato Naoki、Saito Shinichiro、Yamaguchi Tohru、Katashima Mitsuhiro、Tokuda Itoyo、Sawada Kaori、Katsuragi Yoshihisa、Kakuta Masanori、Imoto Seiya、Ihara Kazushige、Nakaji Shigeyuki
    • 雑誌名

      npj Biofilms and Microbiomes

      巻: 5 ページ: -

    • DOI

      10.1038/s41522-019-0101-x

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2021-01-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi