研究課題
令和4年度は,新型コロナ感染の影響で実施できなかった研究成果の発表を中心に実施した.研究項目(A)の「CPSイノベーションの分析フレームワークと事例データベース構築」に関しては,令和3年度に作成したCPS/IoTイノベーションの事例データベースを整備し,Webページで公開した.研究項目(B)の「CPSイノベーションのシステム設計手法の開発」に関しては,これまで開発してきた手法を「デジタルイノベーションデザイン手法」として確立・整備し,その手順書をWebページで公開した.また,デジタルイノベーションデザイン手法の重要なステップであるプロジェクト設計のリスク抽出方法「Project FMEA」を機械学習応用システム開発プロジェクトに適用し,その結果を国際会議(PICMET2022)で発表した.また,関連する要素技術開発の成果を論文誌・国際会議・国内会議で発表するとともに,書籍(AIプロジェクトマネージャのための機械学習工学)として出版した.研究項目(C)の「CPSイノベーションのシステム運用・検証手法の開発」に関しては,CPSイノベーションのシステムの導入・運用時のステークホルダ間のギャップの分析の結果をまとめ,令和3年度は大企業を対象とした論文を発表したが,令和4年度は中堅・中小企業を対象とした論文を国際会議(IEEE TEMSCON-ASPAC2022)で発表した.研究項目(D)の「イノベーション・デザイン手法の効用メカニズムをモデル化し,評価する理論的枠組みの構築」に関しては,令和3年度にスタートした「イノベーション・デザインによるDX推進研究会」を主催し,参加企業のDX事例にフレームワークを適用・洗練化を行った.また,本研究成果を関連研究も含めて人工知能学会誌の解説記事として紹介した.さらに,セミナーや講義を通じて研究成果のアウトリーチを積極的に行った.
CPSイノベーションの分析フレームワークによる事例データベースおよびデジタルイノベーションデザイン手法の手順書をWebページで公開した.また,デジタルイノベーションデザイン手法の普及のための研究会を運営した.
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すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (10件) (うち国際学会 8件) 図書 (1件) 備考 (2件)
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