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2023 年度 実績報告書

写経型学習に基づくforループ学習支援環境

研究課題

研究課題/領域番号 19K12267
研究機関和歌山大学

研究代表者

村川 猛彦  和歌山大学, システム工学部, 准教授 (90304154)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワード学習支援システム / プログラミング / C言語 / 大学教育
研究実績の概要

本事業のもとで開発してきた,タイピングによるプログラミング学習支援システムを2022年度の授業で提供して,サーバに蓄積された情報に対して詳細な分析を行った.各記録から,1回の実施の所要時間(タイプ時間)および誤タイプ数を集計し,タイプ数が異なる各回の実施にも統一的に分析できるよう,1タイプごとのタイプ時間および誤タイプ率を算出した.学生が継続的なタイピング練習を行うことによって,タイピング状況にどのような変化が起こるのか明らかにするため,94名1,786レコードについて分析した結果,1タイプごとのタイプ時間および誤タイプ率は,実施回数が増えるにつれ減少する傾向が見られたこと,1回目と19回目の間ではt検定により有意差が認められたこと,特にプログラミングやタイピングに慣れていない人ほど大きく減少していたことなどを得た.実施者ではなく2022年度までに作成した34の問題ごとに分析を試みると,2021年度に開発した通常問題については後ろの問題ほど1タイプごとの誤タイプ率が減少する傾向が見られたが,2022年度に開発した補充問題ではそのような傾向が見られなかった.誤タイプが起こった際に入力された文字およびタイプされるべき文字に関して集計を行ったところ,入力された文字,タイプされるべき文字のいずれにも,+や{といった,日本語キーボードではShiftキーを押しながらタイプする必要のあるキーが上位10位以内にのぼった.
研究期間全体を通じて,写経型学習に基づくプログラミング学習支援のためのWebアプリケーションを構築し,和歌山大学システム工学部の授業で提供してその有用性を確認することができた.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2024 2023 その他

すべて 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] タイピングによるプログラミング学習の利用分析2024

    • 著者名/発表者名
      村川猛彦, 田岡健斗
    • 学会等名
      2024年電子情報通信学会総合大会
  • [学会発表] Python学習支援のためのオンラインジャッジシステムの構築2024

    • 著者名/発表者名
      田中和季, 村川猛彦
    • 学会等名
      2024年電子情報通信学会総合大会
  • [学会発表] LbTyping: A web application for programming learning by typing2023

    • 著者名/発表者名
      村川猛彦
    • 学会等名
      he Fourteenth International Conference on Information, Intelligence, Systems and Applications (IISA 2023)
    • 国際学会
  • [備考] GitHub - takehiko/LbTyping: 写経型学習のためのWebアプリケーション

    • URL

      https://github.com/takehiko/LbTyping

URL: 

公開日: 2024-12-25  

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