研究課題/領域番号 |
19K12270
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
後藤田 中 香川大学, 創造工学部, 准教授 (40633095)
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研究分担者 |
赤木 亮太 芝浦工業大学, システム理工学部, 准教授 (20581458)
小林 雄志 岡山大学, 全学教育・学生支援機構, 助教 (50549491)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 教育工学 / 運動学習 / 身体制御 / トレーニング支援 / フィードバック手法 |
研究実績の概要 |
2年目の目的は,個人の習熟過程を対象に,明らかになった支援対応に基づいて,運動者の成長モデルを検討・定義し,成長の各ステージに対して,適切な符号化の組み合わせを検討することであった.初年度に具体的な対象の一例として,建築の職人技能に関連した膝の動きの成分を対象に,成長モデルの検討と定義を前倒しで実施することができていた.このため,2年目は,より現場に近い実践として,職業訓練法人 富士教育訓練センターの協力を経て,最終目標となるような現在の名工,技能の成長途上の若者を含む複数の職人を対象に,映像撮影,IMUのセンサ測定と分析を実施することができた.これにより,視聴時に注目すべき体の箇所の組み合わせを検討することができた.なお,システム援用による自己解決の限界については,新型コロナウイルス感染症により,人との接触を避けなければならない状況が生じたため,当初想定していた調査の一部は安全性を配慮し,やむなく回避することとした.一方で,知識理解に重みをおき,代替案を模索した.非接触で分析でき,リモートの視聴を視聴して技能を高めるような仕組みを代替案として検討した.その結果,事前に撮影したフットサル映像を対象に,運動内省を支援するために,人の骨格推定に基づく動きを抽出し,重畳できる仕組みを検討した.平面図視点に,選手の骨格情報による体の向きを反映した符号化情報として,ボロノイ図とよばれるオフザボール検討につながる描画方法を提案し,自己での試合の振り返りを通じて,情報蓄積と教材化の循環促進につながる運動内省を支援する動画再生が実現できた.これにより2年目は,新型コロナウイルスの影響を受けながらも,知識理解の支援の仕組みを構築することができた.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
新型コロナウイルスの影響により効果の一つの検討として,積極的な接触を要する調査できなかったものの,知識理解面での支援が主目的であり,そちらに重きを置いたシステム開発が進展できたため.
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今後の研究の推進方策 |
引き続き,新型コロナウイルスの影響の収束が見えないため,安全な実験実施を考慮し,なるべく,非接触な映像分析に重きをおいて,知識理解の支援をリモートでも可能な仕組みを検討し,実験方法そのものもより安全で効果的な方法を検討する.このため積極的に遠隔会議システムやオンラインのアンケートフォームなども活用する.
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルスの影響により一部出張が変更となったため.
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