研究課題/領域番号 |
19K12270
|
研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
後藤田 中 香川大学, 創造工学部, 准教授 (40633095)
|
研究分担者 |
赤木 亮太 芝浦工業大学, システム理工学部, 教授 (20581458)
小林 雄志 東京大学, 大学総合教育研究センター, 助教 (50549491)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | 教育工学 / 運動学習 / 身体制御 / トレーニング支援 / フィードバック手法 |
研究実績の概要 |
4年目の目的は,3年目に予定していた,多人数による実践的な実験を展開することであった.2年目での個人の習熟過程を対象に,明らかになった支援対応に基づいて,運動者の成長モデルの検討と定義は,前倒しで実施することができていたため,2年目において具体的に設定したDIYer(個人でリノベーションを行うために技能を学ぶユーザ)について,3年目の流れを4年目においても継続し,建築技能を定めて研究を実施している点を継続した.3年目では,左官教育について,初級者を対象とした支援実験が新型コロナウイルス感染症にも配慮しながらの実施にとどまっていたため,4年目は,新型コロナウイルス感染症の影響が緩和したことを受け,人数を増やした調査を実施し,3年目に実施できた知識理解の支援の仕組み構築だけでなく,その支援による技能への影響をある種の習熟度として評価する手法に踏み込んで研究を実施することができた.以上により,本研究を通じて,動画再生に加えて,センサデータを蓄積し,体の特定部位ごとに重畳表示できる動画の生成が実現でき,対象動作を複数設定し,対応する部位の特定成分を視覚情報として変換し,スキルの習熟度別(初学者・熟達者)に特徴的な動作成分が明らかになった.このような環境のもと,自己での振り返りを通じて,情報蓄積と教材化の循環促進につながる運動内省を支援する動画再生が実現できた.これら視聴環境を通じてスキルへの影響を評価する枠組みはできたことは,今回具体的に対象とした建築(左官など)やスポーツ技能のスキル習熟支援に対し,貢献できたといえる.
|